Virgin Noize Blog

Solarisを中心に“何か”とコラボレーションをすることによって 音楽の表現活動そしていく複雑流動的複合型ユニットのお話。

第八作目「ターヘルアナトミア」

Solaris(Virgin Noize) starring GUMI

D


バッド・エンド・ディスコに続いて新作になります!
ゴリッゴリのバキッバキのエモーショナル・ハードコアです!

イラストは515M様に描いてもらいました。
すごい綿密に打ち合わせいただいたおかげで、すごいイメージが溢れてきました。
PVを作っててこんなに楽しかったのは初めて!ありがとうございました。


実は去年出したボカロアルバム「トロイメライ」の後の目標がこの曲でした。
正直なところリプレイとゆびきりアンバランスを除く他の曲群は
QUINTETのイメージを引きずっていて、イマイチ振り切れてない感があったんです
勿論、QUINTETよりはポップにはなっているつもりではあるのですが

QUINTETにある「COOL」という路線を脱却して
feat. ボカロでの独自の路線をきちんと描くこと、ここが課題でした。

実は近年のQUINTETもEDM一辺倒ではなくロックを混ぜてはいるのですが
どうしても、上品になってしまうというか、逆に言えば味が出てしまうというか
すごいQUINTETはデザインちっくな曲の作り方をしてしまうので
もっと初期衝動的にロックを体現できる場所が必要だったというのもありました。


リプレイを作った時から思っていたのですが、近年ずっとなんですが
自分の中にあるロック畑出身の初期衝動的なものが抑えられなくなってきてて
特にQUINTETでクラブサウンドを作っていると反動的にギターに手を伸ばし
ついMaster Of Puppetsとか弾いちゃったりしてね。

ということで、抑えられない初期衝動=厨二病気というのが今回のテーマでした(ぁ


サウンド志向としてはブロステを通過したラウド寄りのエモって感じですが
QUINTETの経験がなかったら作れなかった曲でしょうね。

メタル系やコア系からのブロステ・EDMサウンドの取り入れとかはよくありますが
クランクやピコリーモのようなチャラい雰囲気にならないように
・・・かといってストイック過ぎるデジロックのようにもならないように
ちょうどいい具合の雰囲気を保つのは中々難しかったです。
結果、いい塩梅に仕上がったんじゃないかと思います。

メインリフのリードギターをSAW系シンセにしてたらもっと違ったかもしれません。
ワウ通したディストーションギターを最終的に採用したのが良かったですね。

サビは単純明快に分かりやすいエモソングを意識してはいたんですが
一番やりたかったところはシャウトから入るBメロ部分です。
Korn直系的のヘヴィなユニゾンリフで7/8拍子になっていて
ドラムの打ち方が跳ねるような打ち方を出せたので作ってて非常に面白かったです。



曲想としては初期衝動の反動的な負の部分を描いてはいます。
良くも悪くも初期衝動はイコールで破壊衝動に繋がる部分があるので
そこを着想点として多少ストーリー性を持たせてあげました。
メンヘラボカロ少女を二名配置して勝手に愛憎劇をやってもらいました。

多少、セカイ系入ってますね。
今回の舞台は渋谷じゃなくて秋葉原です。それっぽいキャラたちですし。


さて、次回作の予定も既に決まってます。
恐らく9~10月中にはアップできるかと思いますのでお楽しみにしておいてください。

そういえば、QUINTETでもお馴染みの歌い手の奏メイナさんより
5 Days Art Challengeのバトンが回ってきたので暫くしたらやります。
3作品を毎日5日間UPし続けなきゃいけないらしいので
この機にVirgin Noizeの未公開インストを大放出しようかと思います。

もうアルバム出せるよね、15曲ってなったら。

それも含めて、また何かしらあれば近況方向します。それでは。